豊橋のシンボル 石巻山

 豊橋の魅力発見!『第3回』は、石巻山の紹介です。
 石巻山は豊橋の北部地域、石巻町に位置する標高358mの山です。三角形の形が一際目立つ石巻山は市内のどの場所からも見ることができ、まさに豊橋のシンボル的存在です。
 石巻山に登るには2つのルートがあり、徒歩で登る石巻山自然歩道を登っていく道と車で中腹の駐車場まで行き、そこから徒歩で石巻神社参道横の道を上っていくルートです。今回は後者の中腹まで車で行き、そこから歩いて登ってきました。

 中腹の駐車場から山頂へは、約600m、20分程度の距離です。途中、道がはっきりしない所もありますが、結構整備されているので初心者向けの軽登山コースです。途中までは子ども達でも大丈夫です。実際、この日は石巻の蛇穴まで保育園児の団体さんが登っていました。
 山頂までに至る道中には色々見所があります。先ず、最初に石巻神社があります。私はここで安全に登下山できるようお祈りしました。石巻神社の参道入口を少し入った所の右側に山頂へと至る道があります。ここを進んでいくと直ぐ、分かれ道があります。左に行くと山頂への近道。そのまま真っ直ぐ進むと奥の院、このしろ池経由で山頂に向かいます。今回は、奥の院経由の道を進みました。
 奥の院の裏手には、岩盤の地肌が見られます。この岩盤、下の方はチャートや緑色石の層、その上に石灰岩の層となっていて過去の地殻変動の様子が分かる興味深い場所です。奥の院の左側には池があり(このしろ池)があります。
 更に進むと、やがて右側に小さな洞窟が見えてきます(動画参照)。石巻の蛇穴です。ここを過ぎると目の前に巨人の足跡のような巨石が道に横たわっています。これがダイダラボッチの足跡です。ダイダラボッチの足跡にしては少し小さすぎるような気がしますが。
 石巻山は様々な動植物が豊富で珍しい陸貝(カタツムリの仲間)もいます。しかし、子どもの頃と比べるとその種類や数は大分減っているようです。
 ダイダラボッチの足跡を後にして更に進むと、鎖の手すりが見えてきます。そろそろ山頂が近づいてきた印です。石巻山は岩山で特に山頂付近は大きな岩の塊のため、安全に登れるように鎖の手すりや金属の階段が設けられていて誰もが安全に登れるよう配慮されています。
 山頂はそんなに広くなく、平坦な部分はほとんどありません。しかし、真ん中の窪地の辺りから見渡す景色は絶景です。晴れた日には遠くに富士山が見えます。この日も雲一つ無い快晴に恵まれ、富士山を目にすることができました。
 石巻山は子どもの頃から何度も登り慣れ親しんできた山です。野生の動植物・昆虫等も豊富で大人から子どもまで誰もが楽しめる山です。こんな素敵な場所を子どもの次の世代まで大切に保存していきたいなと改めて感じた山登りでした。

石巻山 山頂へと続く道 紹介ビデオ

この記事を書いた人

加藤 充洋

愛知県豊橋市に住んでいます。豊橋市は比較的温暖な気候で、冬でも最低気温が氷点下となることはほとんどありません。
現在、ベランダでスターフルーツやジャボチカバなど、熱帯果樹を中心に育てています。