Categories: スターフルーツ

我が家のスターフルーツ 紹介

【スターフルーツ】(風よけのため半ビニール温室内)
左側がタイナイト、右側がカレー
『長花柱花』の実
『短花柱花』の実

 我が家でのスターフルーツの栽培は比較的古く、30年ほど前に遡ります。これまで多数の品種を購入したり、種から育てたりと多くのスターフルーツを栽培してきました。一昔前までは10鉢ほどの栽培をしていましたが、ベランダのスペースの関係で現在は2鉢のみとなっています。
 スターフルーツは熱帯果樹であり、豊橋市の気候では冬期は室内に取り込むか、加温した温室に入れなければいけません。温度の管理は大変ですが、栽培に関しては意外と簡単です。種をまいた場合、高い確率で発芽しますので温度に注意して育てれば、数年後には1m以上に育ち、花を咲かせ始めます。しかし、結実のためには少し高い壁があります。スターフルーツには、雌しべの長さで「長花柱花(真ん中の雌しべが周りの雄しべより長い)」と「短花柱花」があり、結実のためには両方のタイプの品種があるとより結実しやすくなります。花は咲いてもなかなか結実しない場合は、花をよく見て雌しべの長さが違うタイプの品種を一緒に栽培するようにしましょう。基本的には自家受粉しますが、我が家では結実率を上げるため細筆を使って人工授粉をするようにしています。昔は「短花柱花」と「長花柱花」両方の種類のスターフルーツを栽培していましたが、現在栽培しているタイナイトとカレーは「長花柱花」です。「短花柱花」と「長花柱花」では実の形も大きく異なり、「長花柱花」の方が細長い形となります。
 豊橋の環境だと花は大体6月から7月以降に咲き始めます。実は結実してから黄色く熟すまで半年近くかかります。そのため、晩夏から秋にかけて開花・結実した実は1月から2月にかけて熟す事になり温室内で熟すことになります。このサイクルだと私の自宅ベランダの温室内では冬期は十分な日照が得られず、大きく育って樹上完熟させても余り甘みは乗りません。時々、5月頃咲いた花が結実することもありますが、大抵の場合、秋の台風が大きくなりかけた実を吹き飛ばしていきます。
 3年前に導入したカレーは、毎年花が咲き、幼果もできますが1cm程度の大きさになった辺りで全て生理落下してしまいます。今年もこれまで結実した幼果は全て落下。現在、新たに多くの幼果が付いているので更なる成長を願って見守っているところです。
 20年以上鉢栽培している古株のタイナイト。昨年はコガネムシの被害で10cmほどに育った多数の果実が一斉に落下しました。今年は、春と夏に対コガネムシ剤を使って防除したので久しぶりの結実を期待しています。

加藤 充洋

愛知県豊橋市に住んでいます。豊橋市は比較的温暖な気候で、冬でも最低気温が氷点下となることはほとんどありません。 現在、ベランダでスターフルーツやジャボチカバなど、熱帯果樹を中心に育てています。