豊橋駅前周辺のメルヘンオブジェ

 今回は豊橋の玄関口である豊橋駅東口を護るかのように設置されている不思議オブジェを紹介します。
 豊橋は緑豊かなまちというイメージがあります。そのせいかどうか分かりませんが、豊橋駅前周辺には森の住人である動物や植物をモチーフとした10個のオブジェがあります。共通しているのは全て花崗岩の土台に乗っている、またオブジェのタイトルや説明等は一切無いというところです。中には、これは何の動物なのか分からない不思議どうぶつもいます。それぞれのオブジェは大きなストーリーの登場人(動)物のようです。中には④⑤⑥のように関連性が見受けられるオブジェもあります。
 10個のオブジェが織りなすストーリー、皆さんも自分なりの物語を想像してみてください。

最初に紹介するのは、・・・。
何の動物か分からない不思議動物です。
座布団の上に立っているので、猫かもしれません。が、ずんぐりした胴体と足や尻尾、なんとも言えない表情を見ると猫では無いかもと見る人によって想像を膨らませてくれるオブジェです

こちらはキノコの形をしたオブジェに大小様々などんぐりが飛び出ている不思議なオブシェです。
Pokemon GOでは「どんぐりときのこ」の名前がついたジムとなっています。
駅前オブジェの中では珍しい植物系オブジェです。

②と同じく植物系オブジェです。
こちらはこんもりと葉が茂った木のオブジェで、幹の左右に大きなどんぐりがそれぞれ3個ずつ並んでいます。木とどんぐりの大きさの対比がいかにも絵本の中から飛び出してきた様なサイズでメルヘンティックな雰囲気を醸し出しています。

駅前オブジェクトは概ね広く分散しているのですが、④〜⑥の3つのオブジェはペデストリアンデッキの花壇コーナーで仲良く並んでいます。
最初、このオブジェはお猿さんだと思っていましたが、よく見るとちゃんちゃんこやズボンを身につけているので人間の様です。裏側に回ると紙を束ねて縛っています。
泣いている姿が哀愁を誘います。

こちらも人間が登場するオブジェです。人と馬がキツネに追い立てられている様なシーンが描かれたオブジェです。彼らが乗っている円錐形の物が何を現しているかは不明です。円錐形の物体の上部には花の蕾の様な物が4つ付いています。
小さくて見にくいのですが、ここに登場する人間は④の人と同一人物のようです。ちゃんちゃんこと紙を束ねて縛っている髪型など共通点があります。何か悪さをしてキツネに追いかけられ、泣いているシーンが④なのかもしれません。

こちらは大きな荷物を背負った馬がうなだれています。その下(地面の下?)には、これまた不思議な動物がいます。イノシシなのかイヌなのか分かりませんが、①の猫のような動物と同じく短足でずんぐりむっくりした胴体をしています。
この2匹の関係を想像すると何だかワクワクしてきますね。

筋肉隆々

こちらのオブジェの主役はニワトリです。
まるで雄鶏のとさかのような形をした木の下に雌鶏がいます。この雌鶏、結構目力の強さが目立ちます。奥には産みたて(多分)の卵も見えますので、外敵からこの卵を護っている、そんなシーンかも。
木の根元にはアーチ型のオブジェ。ここがニワトリさんのお家なのでしょう。

こちらはきつねさんです。
いや、スーパーキツネさんです。少し小さめのマントを羽ばたかせ、空を飛んでいます。(キノコの上で休んでいるのではありません)
恐らく森の生き物たちを護るスーパーヒーローなのでしょう。

ここにもきつねさんがいます。
なんとなくお月様を見ている子キツネさんの様な気がします。何に跨がっているのでしょうか。
正面から見ると分かりませんが、横から見るとその正体が分かります。

実はマスクメロンでした。

最後は、またまた不思議動物の登場です。
猫でしょうか!?
イタチ? イヌ? タヌキ?
器用に椅子の上に立っている姿が愛くるしいですが…

10体のオブジェの位置図です。是非一度近くでこれら愛くるしいオブジェを堪能してください。
加藤 充洋

愛知県豊橋市に住んでいます。豊橋市は比較的温暖な気候で、冬でも最低気温が氷点下となることはほとんどありません。 現在、ベランダでスターフルーツやジャボチカバなど、熱帯果樹を中心に育てています。

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加藤 充洋